「語学の獨協」と言われるほど語学学習の環境が整っている獨協大学。
大学群、成成明学獨國武の一角を成す大学です。
近年では少子化に伴い都心にある大学への一極集中も加速し、人気が低迷、偏差値も滑落なんて言われています。
ネットでは日東駒専以下という意見もあるようですが、本当に人気がない大学なのでしょうか?
獨協大学は外国語教育に強みを持ちつつ、他の学部も充実しており、企業からの評価も高いことから就職も強く、多くの受験生から人気を集めています。
この記事では獨協大学の魅力を再確認し、人気のポイントを紹介していきます。
獨協大学の基本情報
獨協大学の学部数
所在地:〒340-0042 埼玉県草加市学園町1番1号
獨協大学は、1883年(明治16年)にドイツの学問を基礎に学生を育成するために創立された獨逸学協会学校を起源に持つ大学です。
無宗教大学であり、宗教系大学のような宗教教育はありません。
1964年に天野貞祐を初代学長に迎え設置されました。
学部数は、外国語学部・経済学部・法学部・国際教養学部の4学部。
「大学は学問を通じての人間形成の場である」が建学の理念であり、「実学の伝統」と「人間尊重の思想」の流れが融合した教育指針を持つ大学です。
獨協大学の偏差値
2025年度の各学部の偏差値は以下のとおり。
2025年度 | 外国語学部 | 国際教養学部 | 経済学部 | 法学部 |
河合塾 | 47.5~55 | 52.5 | 45~52.5 | 47.5~52.5 |
東進ハイスクール | 56~66 | 62 | 60 | 58~60 |
マナビジョン | 51~64 | 57~61 | 50~58 | 52~59 |
外国語教育に力を入れている大学なので、昔から外国語学部の偏差値が高いことで有名な大学です。
埼玉県内では埼玉の上智なんて言う人もいるようです。
成成明学獨國武に属する準難関私大
※出典:マネー現代「明治、立教、中央など…史上初の学部別「序列ランキング」を全公開する!」
獨協大学は有名私立大学群表にある成成明学獨國武に属しています。
成成明学獨國武とはGMARCHと日東駒専の間に位置する偏差値帯の大学群で「成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学」の頭文字を取った総称です。
成成明学獨國武の共通の特徴としては小規模大学であること。
またそれぞれの大学に看板学部があり、大学に個性があります。
やはり獨協大学の看板学部と言えば外国語学部。
ただ国際教養学部、経済学部、法学部も、そこそこ勉強しないと合格するのは難しいので注意が必要です!
獨協大学の魅力とメリット!
ここからは獨協大学の魅力について語っていきたいと思います。
獨協大学では2024年4月からITとデータサイエンスを中心とした「情報科学教育プログラム」が開始されました。
「情報科学教育プログラム」とは、獨協が得意とする「文系の専門知識」に新たに「理系のデータサイエンス・スキル」をプラスし文理融合の分野にも強く、社会の即戦力として期待される力を育成するプログラムとのこと。
全学部の学生が履修できるので人気が出るかもしれませんね!
授業内容、大学内の設備等は大学のホームページを参考にしていただくとして、ここでは獨協大学に通うことで得られる付加価値的なメリットをご紹介していきます。
特に大学から一人暮らしを始める人にとってはおすすめポイントになるはずです!
草加市と言っても足立区の隣り。都心まで1時間で行ける
獨協大学は埼玉県の田舎にあるので人気がないとよく言われているようです。
成成明学獨國武の中で唯一埼玉県にあります。
でも本当に埼玉県にあるというだけで不便なのでしょうか?
獨協大学がある草加市は東京都足立区に隣接しています。
埼玉県と言っても凄く東京寄りです。
ヤフー路線情報で新宿までの時間を調べると、乗り換え込みで約1時間で着きます。
東京駅だと約45分。渋谷だと約1時間。
浅草までは約25分。
これを果たしてアクセスが悪く不便と言えるのでしょうか?
むしろ埼玉だけど都心へのアクセスは良いのではないでしょうか。
また都内の満員電車での通学や、ビルキャンで寿司詰めのキャンパスライフを敬遠する人は一定数います。
獨協大学は都心からみたら郊外にありますので、そのような人の受け皿にもなっています。
獨協周辺で一人暮らしをする人で休日にだけ都心に遊びに行ければいい!と言う人には獨協大学の場所は人気です。
大学周辺の家賃相場が都心と比べて安い
自宅から通う方は該当しませんが、獨協大学周辺(草加市)の家賃相場を某大手不動産サイトで調べると非常に安いことがわかります。
草加市のワンルーム家賃相場は47,500円~68,000円。
世田谷区のワンルーム家賃相場は、76,500円~98,000円。
その差は約30,000円。
4年間で比較すると30,000円×48カ月=1,440,000円。
家賃だけ見ても都市部と比べるとこれだけ節約できて経済的です。
大学から徒歩10分圏内にある安い賃貸に住めるので、通学が非常に楽ちんです。
一方東京23区内の大学に通うことになっても家賃が高いという理由で近郊に住めば、片道30~40分かけて週5日通うことになります。
片道30~40分を週5日通う計算で換算すると、5時間強通学に時間を費やすことになります。年間だと20時間×12ヵ月=240時間を通勤時間に費やすことになります。
この時間を有効に勉強や趣味や好きな事に充てたらどうでしょうか?
大学から一人暮らしを始める人なら、草加市は経済的にも時間的にも余裕ができます。
獨協大学前駅から徒歩6~7分と近い
獨協大学は東武スカイツリーラインの獨協大学前の西口にあります。
駅から大学までは徒歩6~7分程度。
駅からほんとに近いです。
駅から近いので電車通学の人は天気が悪い日でもすぐに大学に着きます。
駅から大学までの道路も再開発エリアにより整備されており幅広で綺麗で歩きやすいです。
松原団地西口公園の横を通り大学に向かいます。
大学が駅から近いほうがいい!いう人には獨協大学は人気です。
4年間オールインキャンパスなので友人、知人ができやすい
獨協大学は4年間同じキャンパスに通います。
外国語学部・経済学部・法学部・国際教養学部一緒のオールインキャンパスです。
当然、部活・サークル活動も4学部の人と交流を持つことになります。
授業では自分の学部の人としか接する機会はありませんが、部活・サークルに入れば他学部の人達とも知り合いになれます。
いろんな価値観の人と知り合える機会も増え、また仲良くなれる機会が増えます。
獨協大学は他の学部の人達との交流も盛んで、仲良くなる機会が多いです。
また下宿生は獨協大学周辺に住むことが多くなりますので、バイト先でも獨協生と出会うなんてこともよくあります。
友達の輪を広げたい人には獨協大学はおすすめです。
4年間オールインキャンパスなので引っ越しが無い
これも下宿生が対象となりますが、よく1、2年は郊外のキャンパス、3、4年は都心のキャンパスに通う他大学があります。
そういった大学の下宿生だと、2年生終了時に引っ越しをする必要があり、引っ越し費用が発生します。
またキャンパスが変更されることで通勤費や通学時間にも影響がでます。
獨協大学は4年間同じキャンパスに通うので引っ越しの必要がありません。
引っ越しは避けたい、引っ越し費用を払いたくない!という下宿生に人気です。
キャンパスには中庭もあり緑が多い
都心の大学はきらびやかなイメージがあります。
都会のど真ん中に大学があり、人も多くビルキャンに通うイメージです。
一方獨協大学のキャンパス内には広い中庭があります。
緑が多く西欧の大学のような雰囲気と開放感があります。
オープンキャンパスに行けば分かると思いますが、建物は新しくグラウンドも芝でとても綺麗です!
これぞ大学!というようなキャンパスに憧れを持つ人に人気です。
大学周辺は住宅街で落ち着いた環境
獨協大学は駅から近い場所にありますが周辺は住宅街です。
住宅街なので騒々しい雰囲気は全くありません。
大学周辺は住宅街ですが、駅周辺には居酒屋、東武ストア、ドン・キホーテがあります。
また大学周辺にはユニクロや牛丼チェーン、ファミレス、電気量販店、隣の草加駅には丸井やイトーヨーカ堂など日常生活を送るには全く不便のない環境です。
そして2023年3月に大学の目の前にトーブ イコート(ショッピングモール)がオープンし大変便利になりました。
またトーブイコートの隣、正門の真ん前には松原団地記念公園もありとても開放的な場所です。
ですから都会の人混みや喧騒が苦手、落ち着いた綺麗な環境で勉学に励みたい!という人には獨協大学はおすすめの環境なのです。
小規模大学だから少人数教育で面倒見がよい
獨協大学の学生数は8,500人前後です。
日本大学の学生数は74,000人前後なので、日大の約1/9です。
比較すると獨協大学がいかに小規模大学であるかがよくわかります。
マンモス大学だとあまりにも人数が多いため、良くも悪くも学生任せになる傾向があります。
自分から主体的に動ける人には問題ありませんが、そうではない受け身の学生だと取り残されてしまう現状もあります。
獨協大学は規模が小さい分、少人数でしっかり面倒をみてくれます。
少人数だとプレゼン形式での授業も多くなり、みんなで話し合ったり、自分の意見をしっかり持って発言する機会が増えます。
少人数教育でしっかり自分の意見を述べる訓練が培われていきますので、そういった授業を望む人には獨協大学はおすすめです。
獨協大学にはブランド力がある
1990年代前半は私大バブルと言われていました。
団塊ジュニア世代が受験戦争をしていた時期で、受験生が200万人もいた大激戦の時代でした。
現役で合格できるのは3人に一人。1浪、2浪は当たり前。
浪人生でも成成明学獨國武に引っかかれば「良かった!めでたし、めでたし!」という時代でした。
就職においても超氷河期と言われた大変な時代でした。
この頃、上智、ICUの併願校または滑り止めで獨協の外国語学部を受験する人が多かったと記憶しています。
獨協の外国語学部の偏差値は65~70ほどあり、上智の真下にランキングされていたこともあります。
また法学部の偏差値は60前後、経済学部の偏差値も50台後半くらいありました。
過去にこういった経緯があるため、現在獨協大学の偏差値は低迷していますが、団塊ジュニア世代から見た獨協は、学部によっては難関又は準難関大学、更に真面目な学生が多いと認識されているのです。
企業の人事や中間管理職のおっさん・おばさんからは、獨協大学はそれなりに名門でブランド力があるという印象なのです。
獨協大学は大人からの受けが良く、印象面でコスパがいい大学と言えます。
獨協大学の教育が就職に繋がる
社会人目線ではっきり申し上げると、成成明学獨國武も日東駒専も、どっちが有利とかは正直ありません。
超一流大企業には偏差値の高い人達が多く応募するので、いわゆる学歴フィルターなるものが存在するのかもしれませんが一般企業では関係ありません。
就職活動は完全に個人戦です。
会社の面接官は出身大学を見るのではなく個の力を見ています。
コミュニケーション力やオリジナリティのある意見などその人の個性や考え方を。
就職してからは出身大学(学歴)はもっと関係なくなります。
実績が物を言う世界だからです。
大学をアピールしていても、売上げは上がらないからです。
早慶、MARCH卒でも出世できない人もいますし、Fラン卒の人でも管理職にのし上がる人もたくさんいます。
つまり社会に出てから通用するように、大学生活でいかに自分を磨けるかが重要なのです!
獨協大学は教育に定評があります。
真面目に勉強したい!自分を磨きたい!という人にはおすすめな大学なのです。
獨協大学が日経「企業が欲しがる人材を育てる大学(東京に本社がある企業)」私大1位にランクイン!
獨協大学の就職率と就職満足度
獨協大学の就職率は、例年全国平均を上回る高い水準を維持しており、2024年3月卒業生では95.1%となっています。
また卒業生アンケートでは92.0%が就職内定先に満足していると回答しており高い割合を占めています。
まとめ
獨協大学の魅力、通うことによるメリットはいかがでしたでしょうか?
獨協の魅力をまとめると、
- 草加市と言っても足立区の隣り。都心まで1時間で行ける
- 大学周辺の家賃相場が都心と比べて安い
- 獨協大学前駅から徒歩6~7分と近い
- 4年間オールインキャンパスなので友人、知人ができやすい
- 4年間オールインキャンパスなので引っ越しが無い
- キャンパスには中庭もあり緑が多い
- 大学周辺は住宅街で落ち着いた環境
- 小規模大学だから少人数教育で面倒見がよい
- 獨協大学にはブランド力がある
- 獨協大学の教育が就職に繋がる
- 獨協大学の就職率と就職満足度
などのおすすめポイントがあります。
この記事があなたにとって大学選びの参考になれば幸いです!