DTMにおすすめのBTOパソコンを知りたい!
さてあなたはどのようなパソコンがDTMにおすすめかご存じでしょうか?
DTMではパソコンにDAW(Digital Audio Workstation)ソフトをインストールし、オーディオインターフェースやMIDIキーボードを接続します。そして楽器をオーディオインターフェースに接続し、演奏しながら録音をしていきます。
ソフトウェア・シンセサイザーで音を重ねたり、プラグインエフェクトで録音した音源ファイルを加工して編集を進めていきます。
このようにDTMでは負荷の高いパソコン処理をするため高性能パソコンが必要になるわけですが、これからDTMを始める人にとってはどんなパソコンを選んだらいいのか分からないことも多いと思います。
そこで今回はどれを選んだらいいのか迷うことがないよう、DTMにおすすめのBTOパソコンを詳しく解説していきます。
DTMに必要なBTOパソコンの性能
OS:WindowsとMacのどちらがいいのか?
OSの選択ですが、結論から言うとDTMではWindowsとMacのどちらでも構いません。自分の使用するDAWに合わせて購入するのがいいでしょう。強いて言うならMacよりもWindowsのほうが対応しているDAWが多く価格も安いためおすすめです。
Windows対応DAW(音楽制作ソフト)
- Cubase
- FL Studio
- ACID
- Singer Song Writer
Mac対応DAW(音楽制作ソフト)
- Logic Pro
- GarageBand
CPU:Core i5又はRyzen5以上がおすすめ
DTMパソコンのCPUは、インテルならCore i5以上、AMDならRysen5以上がおすすめです。
CPUは人の頭脳に例えられ処理速度を左右する重要なパーツです。DTMではリアルタイムで楽器演奏を録音したり、VST(プラグイン)を使って録音された音にエフェクター加工をするため、CPUの性能が低いとDAW(音楽制作ソフト)がうまく動いてくれないリスクが生じます。
CPUはコア数やスレッド数に応じて世代ごとに名称が分かれており、Core i9、Ryzen9が一番高性能のCPUになります。
インテル | AMD | 性能 | 用途 |
Core i9 | Ryzen9 | ★★★★★★ | 高解像度動画編集、イラスト、写真 |
Core i7 | Ryzen7 | ★★★★★ | 動画編集、オンラインゲーム |
Core i5 | Ryzen5 | ★★★★ | 動画編集、オンラインゲーム |
Core i3 | Ryzen3 | ★★★ | WEBサーフィン、動画視聴、オフィス |
Celeron | ★ | オフィス作業 |
パソコン購入後にCPUだけを交換するのは難しいため、CPUは最初から性能が高いものを選びましょう。
またトラック数の多い録音やエフェクターを多くかける録音ならCore i7、Ryzen7以上あると更に安心です!
メモリは16GB以上がおすすめ
メモリも容量が多ければ多いほど安心ですが、最低でも16GB以上は用意しましょう。
メモリはパソコンの「短期記憶」を担当するパーツです。
DTMの音源となるファイルはメールや文書ソフトよりも格段に容量が大きくなります。またリアルタイム録音や音の加工でもメモリをかなり食います。
メモリは後からでも増設可能ですが、重いプラグインの使用やトラック数が多い多重録音、打ち込みなどを考慮すると最低でも16GB以上がおすすめです!
SSDは500GB以上がおすすめ
ストレージはSSDで最低500GB以上は用意しましょう。
ストレージはデータを保存しておく場所で大きく分けると2種類あります。
- SSD(ソリッドステートドライブ)
- HDD(ハードディスクドライブ)
DTMではHDDよりもSSDのほうが向いています。
理由はSSDのほうがHDDに比べてデータの読み書きが早いからです。サンプリング音源を多く使う場合、HDDの読み込み速度では音が途切れてしまう可能性もあるため、DTMではSSDを搭載したパソコンがおすすめです。
頻繁に使用する音源をSSDに保存することで読み込む際のロード時間もだいぶ解消できます。
SSDの容量は、OSがインストールされることを考えると最低でも500GB以上は欲しいところ。
また音楽ファイルをたくさん保存するなら、SSDにHDDを追加してもいいかもしれません。DTMでは何かとストレージ容量を食いますのでストレージは少しでも多いほうがいいと思います。
デスクトップorノートの選択
DTMをするのにデスクトップパソコンを購入するのかノートパソコンを購入するのかは、用途によって変わってきます。
僕が思うに持ち運びするかしないかで決まるかと。容量が多いデスクトップは、自宅でじっくり作曲に没頭したいあなたにおすすめです。
軽くて持ち運びがしやすいノートパソコンは、スタジオにパソコンを持ち込んで録音したいあなたにおすすめです。
更にDTMパソコンのスペックについて詳しい記事はこちら!
Cubaseの動作環境を詳しく知りたい方はこちらをチェック!
DTMにおすすめのBTOパソコン
それでは上記のスペックを踏まえ、DTMにおすすめのBTOパソコンをご紹介します。数あるBTOパソコンの中でおすすめとした理由と併せてチェックしてみてください。
マウスコンピューター「G-Tune DG-I7G60」
DTMでガンガン作曲していきたい!という人は、マウスコンピューターのG-Tune DG-I7G60がおすすめ。
メモリ32GB、SSDはデータ転送が高速なPCIe接続のNVme SSDを1GB搭載しているので快適にDTMが行えます。
またグラフィックスはGeForce RTX 4060搭載なのでフルHD動画編集やオンラインゲームにも対応。
大容量モデルですが価格は非常にリーズナブルなのでコスパが良いと思います。
DTM以外にクリエイター作業をしたい人にもおすすめです。
- OS:Windows11 Home 64bit
- CPU:インテル Core-i7 14700F
- メモリ:32GB
- SSD:1TB
- GPU:GeForce RTX 4060
Lenovo「Legion Tシリーズ」
スペックと価格の両面で見てコスパ重視の方は、Lenovo Legion Tシリーズ。
メモリ16GBで、SSDはデータ転送が高速なPCIe接続のNVme SSDを512GB搭載なのでライトにDTMをしたい人におすすめ。
Legion Tシリーズはグラフィックスが高性能なのでフルHDでの動画編集やオンラインゲームにも対応できます。
スペックに対して価格が20万円以下とかなりリーズナブルな価格でコスパが良いと思います。
- OS:Windows11 Home 64bit
- CPU:インテル Core-i7 12700F
- メモリ:16GB
- SSD:512GB
- HDD:1TB
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060
サイコム「G-Master Spear Z790-Mini/D4」
細かくカスタマイズできて自分に合ったデスクトップが欲しい!という人は、サイコムのG-Master Spear Z790-Mini/D4がおすすめ!
サイコムのPCはCPU、空冷ファン、光学ドライブなど、細かくカスタマイズできるのが魅力。
自分の希望に近いパソコンがオーダーできます。
また不必要なパーツは削れるので価格を抑えることもできます。
サイコムは上級者向けとよく言われますが、カスタマイズ画面もわかりやすく選択できるのでこれから動画編集を始める初心者の方にもおすすめです。
- OS:Windows10 Home 64ビット
- CPU:Intel Core i5、 i7、i9各種
- メモリ:16~128GB
- SSD:1~4TB
- グラフィックス:GeForce RTX 4060
Master Spear Z790-Mini/D4の詳細を見る
パソコン工房「SENSE-M3P5-R75G-RBX」
スペックと価格の両面で見てコスパ重視の方は、パソコン工房のSENSE-M3P5-R75G-RBXがおすすめ。
メモリ16GBでパソコンの動作も快適になりますし、ストレージがSSD1TBの大容量モデルなので音楽データがたくさん保存できます。
SENSE-M3P5-R75G-RBXは価格が14万円以下とかなりリーズナブルな価格でコスパが良いと思います。
DTM専用パソコンとして使う人におすすめです。
- OS:Windows11 Home 64bit
- CPU:Ryzen7 5700G
- メモリ:16GB
- SSD:1TB
- GPU: GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
フロンティア「GAシリーズ」
DTMでガンガン作曲していきたい!という人は、フロンティアのGAシリーズもおすすめ。
こちらもメモリ32GB、SSDはデータ転送が高速なPCIe接続のNVme SSDを1GB搭載しているので快適にDTMが行えます。
GAシリーズはグラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 4070Ti搭載なので4K動画編集やオンラインゲームにも対応できます。
スペックと価格の両面で見ても非常にリーズナブルな価格でコスパが良いと思います。
DTMで試し録りやデモ等をする予定で、容量不足が心配な人におすすめです。
- OS:Windows11 Home 64bit
- CPU:AMD Ryzen5 7600X
- メモリ:32GB
- SSD:1TB
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 4070Ti
DTMにおすすめの格安ノートパソコン
ここではDTMに対応できるスペック且つ格安のノートパソコンをご紹介します。
コスパは非常に高いです。
マウスコンピューター「mouse K5-I7GM5BK-A」
打ち込みやオーケストラなどトラック数の多い作曲をしたい!人はマウスコンピューターmouse K5-I7GM5BK-Aがおすすめ。
メモリが32GBでストレージがSSD1TBの大容量ノートなので、重い録音データも保存できます。
大容量ノートで価格13万円台はお手頃と言えます。
こちらもグラフィックボードがNVIDIA GeForce MX550なので動画編集にも対応できます。
- OS:Windows11 home 64ビット
- CPU:インテル i7-12650H
- メモリ:32GB
- SSD:1TB
- グラフィック:NVIDIA GeForce MX550
- 液晶:15.6型(非光沢、1920×1080)
Lenovo「Legion 570i」
トラック数の少ないバンド系音楽を作曲したい!という人は、Lenovo Legion 570iがおすすめ。
SSDが1TBあるので、そこそこ録音データが保存できます。
DTMノートとしての価格で見れば15万円台はお手頃なので、なるべくパソコンを安く購入したいという方にもおすすめ!
おまけにグラフィックボードがGeForce GTX 1650なので動画編集にも対応できます。
- OS:windows11 HOME 64ビット
- CPU:インテル Core i7-12700H
- メモリ:16GB
- SSD:1TB
- グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6
- 液晶:15.6型(非光沢、解像度1920×1080)
DTMパソコンの選び方
DTMはパソコンに楽器をつなげて演奏を録音をしたり、音をエフェクターで編集したり、トラックの音をミックスしたりマスタリングをしたりといろんな作業をします。
そんな作業中にパソコンがフリーズしたり動作が重くなってしまっては、せっかくの音楽制作も台無しです。
ストレスフリーで音楽制作を進めるには高性能パソコンが必須となります。
ですが、初めてDTMをするあなたはどんなスペックのパソコンを選んだらいいのかわからないため、パソコンについて調べたり、悩んだり、迷ったりと、パソコン選びに時間を費やします。
当然パソコンは高い買い物ですので慎重になるのは当然です。しかも高いお金を出して快適な音楽制作環境を整えるわけですから尚更です。
ですが、あなたの真の目的はなんでしたっけ?!そうです!音楽制作です。DTMです!
目的から外れ、パソコンの勉強に時間を費やすべきではありません。時間をかけるべきは、パソコン選びではなく音楽制作なのです!
最後にDTMに必要なパソコンの性能、おすすめのBTOパソコンはいかがでしたでしょうか?これからDTMを始める人のお手伝いができればと思い、今回このような記事をまとめてみました。
今回ご紹介したパソコンは、DTMにおすすめのパソコンばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。DTMパソコンを購入後、あなたに幸せな音楽制作ライフが訪れれば幸いです!